脳卒中後遺症とrTMS
2023/10/02
脳卒中後遺症とrTMS
TMS
脳卒中には脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3つの種類があり、脳がダメージを受けるために様々な脳機能障害が出現します。
治療が遅れると命に係わったり、後遺症が残ることもあり、症状が出現し脳卒中を疑った時点で速やかに医療機関を受診する必要があります。
脳梗塞を疑うのはこんな症状(突然起こるのが特徴)
・片方の手足・顔の半分・しびれが起こる(手足のみ、顔のみの場合もあります)
・ロレツが回らない、言葉が出ない、他人の言うことが理解できない
・力はあるのに、立てない、歩けない、フラフラする
・片方の目が見えない、物が二つに見える、視野の半分が欠ける
・経験したことのない頭痛がする
脳卒中は、悪性新生物(がん)(24.6%)、心疾患(14.8%)、老衰(11.4%)に次いで、日本人の死因別死亡率の第4位(6.8%)に入っています(2022年)。
脳卒中の後遺症とは?
脳卒中の後遺症にはダメージを受けた脳の部位によって、出現する症状が異なります。例えば、右の運動野が障害されれば、左半身の麻痺が出現しやすく、左の運動野が障害されれば右半身の麻痺が出現しやすいと言われています。
また脳の言語中枢はほとんどの人で左の脳にあり、左脳梗塞で失語症などの症状が出ると言われています。言語中枢は左前頭葉のブローカ野(運動言語野)と左上側頭回のウェルニッケ野(感覚言語野)に分かれており、障害される部分によって症状が異なります。
当院では主に難治性のうつ病や不安障害、強迫性障害の方に対してTMS治療を行っておりますが、当院に導入済みのMagPro r30は脳卒中リハビリテーションの領域でも活躍している機種であり、脳卒中に対するrTMS治療についてもご紹介させていただきます。
脳卒中(脳梗塞)に対するrTMS治療にどのようなものがあるか
脳卒中に対するrTMS治療には、亜急性期(発症してから3週間)以降に、健常側(ダメージを受けていない側)の脳に対する低頻度刺激と患側(ダメージを受けた側)に対する高頻度刺激の二つのアプローチが考えられており、特に健常側(ダメージを受けていない側)の脳に対する低頻度刺激は上肢麻痺に対して「エビデンスレベルA」、失語症に対しても治療が試みられています。
原則として治療後にリハビリを行うことが推奨されています。
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テスラクリニック
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